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タッチケアは親子に限るの?
タッチケアというと、小さく生まれた子の発育を促す、とか親子の関係性を良くする、とかが一般的ですよね。
ではなぜ、学校や保育でもタッチケアしてほしいか、というお話。
愛着関係というのは親だけでなく成長の過程で数人の身近な大人と築けるのだそうです。
肝心なのは、最初の養育者との適切な愛着関係が築けること。
そこがクリアできると子どもは他の大人に対しても『大人とは自分の欲求を満たし、満たそうとしてくれる、信頼できる存在なんだ』と思えるんだそうです。
子どもたちは、多種多様な家庭環境で育っています。
健康的な理由、経済的な理由、様々な理由で実の親との愛着関係が築けない子もたくさんいます。
もし、保育園や幼稚園や学校の先生と適切な愛着関係が築けたら、実の親や、他の大人との関係性も変わる可能性があるのです。
保育中、いつ触れてますか?
愛情や感謝などの相手を思う気持ちを一番分かりやすく伝えられる方法がスキンシップです。
ぜひ、先生たちに思いっきり子どもたちとスキンシップしてほしい!
でも…先生、どんな風に触れますか?どんなときに触れますか?
私、わかりませんでした。
話は私が幼稚園で働いて1年目の時に遡ります。
私には年下のいとこが多くて、親戚が集まると一緒に遊んだりお世話させてもらったりして子どもと関わることにはそれなりに自信があったんです。
学生時代は預けあい保育のボランティアもしてたし。
それで、いざ幼稚園に就職してクラス担任になって、最初に感じたのが
【どのくらいの強さで子どもに触っていいの?】【朝の受け入れ、視診、子供たちを幼稚園バスの列に送り出す時、どんな風に子どもたちにさわったら良いの?】【あれ、今日子どもと触った?】だったのです。
他の先生たちは、楽しそうに子どもたちとハグしたり、膝にのせてたり、とっても楽しそうだったのに。
予定していた保育の内容をこなすということに精一杯で、子どもと触れあうことを楽しむ 触れることで、子どもの不安を和らげるなんていう余裕すらなかったんだと思います。
泣いてる子とか、ケガしてる子とか、そういうわかりやすい場面では出来ていたと思うんですけどね。
子どもと触れあって、信頼してもらうそういう根幹の部分が丁寧に出来てなかった。
退職した後も、なんとなく引っ掛かりになっていた気がします。
月日は流れ、我が子たちを幼稚園や小学校に通わせるようになります。
やっぱり気になるのは先生と子ども、そして子ども同士の関係性。
最近は相手を思いやれない自分本意のスキンシップで子どもにイヤな思いをさせる大人の事件がたくさん報道されます。良心的な先生ほど、子どもたちに触れなくなっているんじゃないでしょうか?
逆に、先生がグイグイいきすぎて子どもが萎縮してしまう様子も…適切な距離感て、わかるようで難しいんです。
やはり保育でもタッチケアは大切だった
タッチケアを学んで私は触れるということに躊躇しなくなりました。娘を幼稚園に送り迎えにいった時に先生の手が足りていないなと思うと少し泣いている子の話を聞いたりお手伝いをしたりするときにさりげなく肩や背中に触れるとその子の身体がゆるんでいくのがわかります。
そうすると、泣いている理由も、落ち着いて話してくれます。働き始めたとき、そんな変化には気付きもしませんでした。
タッチケアは、何より相手を大切に思い、相手の心と身体に寄り添うスキンシップです。
それを知っていたら、子どもとのコミュニケーションにもっと自信を持てます。
子ども同士でもタッチケアをしたら子ども同士の関係もよくなります。
だから、先生にもデイリータッチケアを知ってほしいたくさん活用してほしい。
わたしが主催する、クオーレのデイリータッチケア講座では、実際に先生自身に触れることで得られる安心感や身体がリラックスしていく変化を体感できるプログラムです。
保育の中で使えるタッチケアや子ども自身ができるケア、子ども同士で出来るケアをお伝えします。
また、トラブルメーカーの子へのスキンシップで、先生とクラスの他の子どもたちの関係が悪くなってしまったケースもご紹介します。
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