「上手に」ってなんだ

(この記事は2017年07月19日にブログに掲載したエピソードです)

最近、育児のアドバイス本やアドバイス記事を見ていて

食事を家族で楽しむ大切さが多く言われているなぁ、と感じます。

と言うのはきっと、私自身が気にしている証拠なのでしょうね…。

『家族で食事を!』と言うのを目にすると胸がザワザワします。

よく言われているのは、

家族揃って

同じものを食べて

その日に起きたことなどを話ながら

団らんを楽しみましょう

です。

うちはと言うと、

何でも食べるけどいつも腹ペコの7歳

食が細くて好き嫌いの多い5歳

意欲はあるけど年齢的にまだ食べられないものもある2歳

お腹の空くタイミングもそれぞれで

好みはバラバラ

食事の支度をしたいときに限って離れてくれない2歳

好きなこと(大抵がレゴか読書)で盛り上がっていると食事を忘れて没頭する長男次男。

区切りがついて、やっと食卓に来ます。

待てない2歳は先にいただきます。

こんな状態で、団らんもなにも

あったもんじゃありません。

しかもややこしい2歳、

こぼしたり

撒き散らしたり

ほじったり

私はそれに気をとられてしまうので

兄達の話をゆっくり聞くなんて余裕がありません。

最近はおかわりも勝手に取りに行ってくれるようになりました。

しかも、食事のマナーも気になる!

体がテーブルに対して斜めになってるからこぼれる!

膝立てて座らないで!

クチャクチャしないで!

野菜も食べるんだよ~

他にも色々目につきます。

さらに

食べながら遊び始める2歳にイライラ。

(もうそろそろ、上手に食べてくれないかなー)と思って。

たまに自分からキレイに食べられたときは

『上手に食べたねー!』

と褒めて自分の気持ちも落ち着けていました。

ついに、先日はイライラを通り越し

お茶碗のご飯に素手を突っ込んでご飯だらけの2歳の手を見て

『あー、またやってるわー…』と感情が振れなくなりましたショボーン

そこで出た言葉が

『…それで、おいしく食べられた?』

あー、そうだ、

食事は『上手に』食べるんじゃなくて

『楽しく』
『おいしく』

食べるんだった、

と思い出しました。

あ、ここまでの文はグチでしたね(笑)

他にも

『上手に』書けたね

『上手に』読めたね

『上手に』言えたね

『上手に』歌えたね

この『上手に』呪縛。

『上手に』って言葉、すごくふわーっとしていませんか?

例えば上のを言い換えると

『丁寧に』書けたね

『はきはきと』読めたね

『わかりやすく』言えたね

『元気よく』歌えたね

など、色々と当てはめられるんですよね。

この方が、何が良かったのかわかりやすい。

しかもピンポイント。

他の要素がどうだったかはとりあえず置いといてくれている感じ。

なんか、漠然と『上手く』って思うと

全体的な完璧さを感じませんか?

『料理上手』=『味も見た目も手際も完璧』

『上手く食べる』=『こぼさずキレイに全部食べる』みたいな。

『料理上手ね』も良いんだけど

『盛り付けがキレイ』とか『切り方が揃ってて食べやすい』

だと、もっと、自分を見てくれている感じしませんか?

『上手く』呪縛を断ち切ったら

子どもも親も

もっと気持ちが楽になるかもしれません。

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