帝王切開をがんばったお母さんへ

突然ですが   帝王切開に後悔しているお母さんは多いという記事を目にし、黙っていられなくなりました。  

 どこかで誰かが『帝王切開を後悔している』

そう聞くと、私は胸がチクリとします。   

私は 生まれたときから母親を傷つけてしまった   そんな、なんとも切ない、申し訳ない気持ちになります。   

私は予定日超過による帝王切開で生まれました。   

自分でも、そうなった理由はわかりません。(当然と言えば、当然ですね)

「あなたは全然生まれてくる気がなくてね~、これ以上おなかにいたら死んじゃってたんだよ」なんて言われたこともありました。

 なんだか生まれたときからごめんね。  そんな気持ちになります。      

 子供の側からすると、 帝王切開でもお母さんはお母さんです。  

下から生んで欲しかった と思ったことは一度もありません。

 2才離れた弟は帝王切開ではありませんでしたが、そこで愛情に差があると感じたことはありません。

『下から生んでくれなかったなんてお母さんじゃない!』なんて思ったこともありません。  

でも、やはり帝王切開で大変だったとは聞いていたので、お腹を切らせて嫌な思いをさせてしまったからお母さんは私のこと嫌いなのかな、私を見たら、「痛かったの思い出しちゃうかな」なんて、考えたことはあります。   

産後、母は、全力で育ててくれました。そこからの母しか知りません。   

 だからね、世の中の帝王切開でお産をしたお母さん、 

いろんな思いはあるかもしれないけど、子どもはそれほど気にしてない。 

お産と、子ども自身と、お互いの愛情は、それぞれ別のもの、と思ってもらえたら嬉しいです。   

だって、自分の人生の始まりが大好きなお母さんの人生の後悔になっていたらそれほど、悲しいことはないから。   

 帝王切開でも無痛分娩でも経膣分娩でも お腹のなかで大事に大事に守ってくれたことになんら変わりはありません。お母さんは、お母さん。大好きなお母さん。

 生まれた方法への後悔より、生まれてきてくれて嬉しかった、という方をたくさん思ってくれたらたくさん思い出してくれたら子どもは最高に嬉しいです!

以上、    子どもの側からの、帝王切開への思い でした。