今日はポコアポコカード・リードインストラクター養成講座を開催しました。
ポコアポコカードは、なんとなく選んだカードによって言葉になりそびれていた思いに気づいたり、伝える機会のなかった思いを伝えるきっかけに活用できる、コミュニケーションカードです。
家庭のみならず、保育園や小学校、中学校、子育て支援の場などでも活用されています。
リードインストラクター養成講座を受講すると、ご自身のワークショップのメニューとして活用していただけるようになります。
今日講座をする中で改めて感じたのは、タイトルにある通り「答えはその人が持っている」ということ。
インストラクターとして、相談者の前にいると、「何か役に立つことを言わなければ」とか
「知識があることを見せなければ」という方向で思考してしまいがち。
特に色彩について知識を得ると、「この色にはこんな意味があって、あなたはきっとこうなんですね」なんて言い回しをしたくなったり、しないといけないと思う人が多いように感じます。
実際私も、「知っていることを言わないと」なんていう謎の使命感に駆られてしまい、人前でカードを出すことに緊張を感じることもありました。
それでも家庭で子どもと楽しんだり、体験会を開催したりする中で、
こちらが新しく「気になること」への答えを提案するのではなく、
その人の中から出てきて散りばめられた言葉や、体の小さな変化などを、
整理したり、方向づけたりする、交通整理をしていく役目を果たせば充分なんじゃないかと
思うようになりました。
そこからは、カードがある時もない時も、人と話すのが楽になりました。
「質問力」に関する本を読んだ成果もあるかもしれませんが、
「もっとその人について聴いてみたい」「なんでそう思ったんだろう」「どういう経験がこの人を形作っているのだろう」と思えるようになったのです。
そんなわけで講座はよく時間が足りなくなってしまうのですが・・・
「なんとなく選んだカード」から感じたこと、複数枚選んだならその共通点など、見えることと、
なぜそう感じたのか、どうなっていきたいのか、どんなことなら行動していけそうか。
解決への道筋や方法は千差万別。
カードを一緒に見ながら客観的に「このイメージが多い」「この色選びがち」「こういうことが気になっているね」と話すことは、
たくさんの方法からよりその人にフィットした道筋や方法を考えることを楽に、また実現可能に感じさせてくれる気がしています。
その人の「気になること」についてベストな答えは、誰かから与えられるものでななく、その人自身の中から出てくるほかないのです。
そして、「それいいね!」と、その人の中から出てきた答えや方向性を最大限にリスペクトすることが、何よりの応援と自信につながるのではないでしょうか。
こんなことを、今日の講座で改めて思った次第です。