1〜2 これまでの私と、リドルキッズとの出会い

リドルキッズ♡元気会2022冬でゲストスピーカーとしてお話しした内容です。

目次

お仕事とタッチケア

初めて幼稚園で働いた年、アスペルガー症候群の子への保育補助を任せていただきました。
担任の先生と連携をとりながら、遊びの時間にそばにいてお友達との関わりをお手伝いしたり、その子にとって落ち着く場所を選んで一緒にお弁当を食べたり。

大学で発達障害について学ぶ機会もあり、デイサービス施設や養護施設での実習も経験しましたが、これほど濃密に関わることはありませんでした。とにかくケガがないように、そして明日も登園できるように関わるのが精一杯で、パニックのトリガーも見極めることができず、専門書を読みながら試行錯誤する毎日でした。

1年後、別の幼稚園に就職し、健常児クラスの担任を受け持ちます。

結婚を機に退職、長男の出産で、ベビーマッサージと出会いました。

SNSを通じてタッチケアのことを知り、保育者向けのタッチケアをOhanaデイリータッチケア協会で学びます。

その学びを活かし、武蔵野市の親子ひろばボランティアとして活動する中で、親子でできるふれあい遊びとしてタッチケアを紹介したり、対面でお子さんや高齢者向けのタッチケア講座をしていました。

2019年に保育園で働き始め、どの幼児クラスにも、うっすらASDの特性を感じる子がいることに衝撃を受けました。

自閉症タッチセラピーは、主に定型発達児を対象とした保育であったとしても、必要な知識なんだと痛感し、2020年1月に国際リドルキッズの自閉症タッチセラピー指導者養成講座を受講しました。

現在は、自閉症の子を一定数受け入れている幼稚園で、預かり保育の非常勤職員として働く傍ら、オンラインでタッチセラピーやカラーセラピー、HSPの特性やケアについての講座を開催しています。

子育てとタッチケア

プライベートでは、3人の子どもを、タッチセラピーに助けてもらいながら育てています。

子どもたちは家族とのスキンシップを幸せに感じてくれているし、それぞれに必要なタイミングでタッチを求めてくれ、タッチの後はまた元気に自分の場所へと帰っていきます。

一人の母親としてもたくさんの親子と出会いました。

その中で、定型発達ではなさそうなお子さんを抱えるお母さんの、いろいろ試してみたけれど我が子とどう関わったらいいかわからない、そんなつらさを感じてきました。

私もタッチケアの講師として活動はしていましたが、特別な配慮が必要だと思われるお子さんへのタッチケアとしてお伝えするには、裏付けも経験もなく、自信がありませんでした。

何か自分にできることはないだろうか、タッチケアは自閉症スペクトラムの子にはできるのだろうか。

ネットで調べるうちに出会ったのが、国際リドルキッズです。それが2018年ごろでした。

定型発達の子供向けのタッチを伝える講座が多い中、ニッチなニーズに応えてくれるラインナップは衝撃的でした。

私にとっては高額なことで躊躇もありましたが、必要だ、学びたい、という強い思いと、協会HPに載っている受講生スナップの生き生きとした表情、また、保育園勤務での経験が、私を後押ししてくれました。

続く。