このところ、坐骨神経痛の治療で整形外科に通っています。
腰の牽引と、ウォーターベッドがリハビリのメニュー。
どちらもおよそ10分程度です。
なーんにもすることのない10分間が2回。
スマホも触らない、本も読まない、テレビも、音楽もない10分。
何しますか?(いや、リハビリしてるんだけど)
何か能動的に参加するリハビリではないんです。
それでも腰の牽引は、引っ張られるタイミングに合わせて気合いを入れてみたり
伸びてる感を感じてみたりできるんですが。
ウォーターベッドは、仰向けに寝ていると背中側から気持ちよ〜くマッサージしてもらえる極上の10分間。
いや、治療のためですよ。
(そういえば私、いつか自宅にウォーターベッドを置きたいと本気で思って30年・・・)
たかが10分、されど10分。
寝ちゃいそうだけど寝られないんです、10分て。
最初のうちは『うお〜なんだこれ!気持ちいい〜極楽〜。思ったより膝裏とか凝ってたんだな〜』なんて、心地よさに浸れたんですが
慣れっていうのは恐ろしいもので。
要領がわかってきて感動が薄れると、暇です。
となると、HSPお得意の思考ぐるぐる〜が始まりがちなわけです。
思考ぐるぐるの10分は一瞬です。それはもう恐ろしく一瞬。
思考ぐるぐる中は体の感覚がほとんどありません。(意識が向いていないから、印象に残らないので記憶にもない、と言うことかも)
建設的な思考ぐるぐるならまだ良いのです。日常生活で10分もじっくりと建設的なことを考える時間ってそんなにないですから。
残念なことに、思考ぐるぐるはたいてい、心配なこと、未解決な過去のこと(つまり考えてもどうにもならないこと)、自分の意思決定下にはないのに気になっていることなどが脳を駆け回っているのです。あぁ実に、勿体無い。
「え、もう終わった・・・?」「あの極上の時間はどこへ?」
はい、思考の勝ち。
体にマッサージの感覚が実感として残ってないから、リハビリの後何が良くなったとか、よくわかんなくなっちゃうんです。あーもったいない。
思考から身体感覚に意識を変えて集中する、といえばマインドフルネス。
ひたすら体のスキャニングをしたり、マッサージ機の動きを実況中継したり。
まだまだ思考の横槍が入って来ますが、それでも身体感覚に意識が向く時間も増えてきました。
体の感覚に意識を向けている日は、体がより軽くなっている!(気がします)
プラシーボ効果もあるかもね。
そういうの、大事だと私は思っています。
生活の中で
生活の中でも、ちょっと丁寧に体を洗ったり、ちょっと長めに化粧水を手で染み込ませてみたり、
ボディクリーム塗るときに「私頑張ってるわ〜」って思いながら伸ばしてく、とかしながら、
肌の温度、肌の質感、筋肉の張り具合いや、呼吸の速さ、クリームの匂いなんかにアンテナを向けると
触れる前と後での変化に気づけることが増えてきます。
手のひらにある、体の中でも特に高感度なセンサーをフルに使ってね!
それはきっと、大切な人に触れた時に役立ちます。
さて、私はゲレンデがオープンするまでに腰治すぞ!!