不登校を考える保護者の集い

11月初旬、市内在住で不登校の児童、生徒のいる保護者向けに、不登校を考える保護者の集いがありました。

 今年の5月ごろから中1の長男が学校に行けない状況(行かなきゃ行けないのはわかっているけど体が拒否していたり、帰宅するなりダウンタイムに入ってしまい、夜に目が冴え、十分な回復ができずに朝を迎えてしまう。。という感じ)にあります。
 学校の先生方には丁寧に対応いただき、何度か本人を含めた話し合いを重ね、現在は市の教育支援センターに入室して、日々を過ごしています。

 この集いは、社会福祉士という観点から不登校の児童、生徒を支える活動をされている、白梅大学の牧野先生の基調講演をお聞きし、予め決められたグループでディスカッションをする、という流れで進みました。

 基調講演で興味深かったのが、親子や家族で「原因やきっかけに囚われすぎない」ようにしよう、という先生からの提案。
 長男に関しては、学校に行けない理由としてはっきりとしていることがあるので、親としてどうしても「次にまた同じような状況に出逢ったら」を考えてしまっていて。
 でも、それをシミュレーションするってことは、長男にとっては、嫌だった出来事を何度も思い出す、強化するってことに繋がっていたんじゃなかな…と気づきました。今、できることに対して丁寧に取り組める環境を整えることが、未来に繋がるのよね。
 この状況でも出来ていることを、親子でしっかり確認していくぞ!

 同時に、家庭が安心安全な場所であることが、自室に引きこもらなく過ごせるために必要、というお話には、今までの親子の関わりに専門的な観点からもマルをもらえた気がして嬉しくなりました。

 そしてディスカッションパート。
 基調講演を受け、3名とファシリテーターさんで、印象に残ったことや困りごとなどをお話しします。
 話をしていくと、不登校になった時期は違えど、それぞれ同じ年代のお子さんで、抱えている悩みも、睡眠のこと、学校以外の居場所のこと、家族や兄弟との関わりなど似ている点がとても多いことがわかりました。(運営側の、グループ構成への配慮に感謝です)
 パソコンを自作したい子、絵を描くのが好きな子、プラモデルが好きな子。みんな秋葉原が聖地でした!
 会の時間が終わった後も、立ち話で情報交換。
 とても、いい時間でした。

 そして、辛い経験をしても、それでも、生き続ける選択をしてくれている長男に、感謝と、敬意を送りたいと感じた日になりました。