小学校に入学された皆さま、おめでとうございます
幼稚園生活と小学校生活で、大きく変わることの1つ、そして親が戸惑うことの1つが、先生とのコミュニケーション。
子どもについての心配事、どう、相談しますか?
小学校では、連絡帳でのやり取りが主になる学校が多いと思います。
ここで厄介になるのが、
連絡帳って先生に出すかどうか子ども次第、ということ。
長男が1年生の時。やりとりは基本連絡帳で、と言われていたので連絡事項を素直に連絡帳に書いて長男に持たせたんです。
ところがどっこい
長男、先生に連絡帳見せなかったんです。
理由を聞いたら『何か(僕にとって)良くないこと書いてあると思ったから』
いやー、びっくり。
ひらがなを繋いで読んでいたそうで。
実際の内容は、お友だち関係の相談、というか事実確認を伺う旨の内容でした。
一年生だし、そんなに見ないよね~って甘く見てました。
お友だちママに相談したら、『あるあるだよ!紙に書くなら封筒に入れて、先生に渡してねって持たせた方が良いよ。』って教えてくれました。
親を信用して打ち明けてくれた悩みをあけっぴろげに先生に言われたら、そりゃ嫌だよね。親としての信用失墜だ!と思った私。
それ以来、私に打ち明けてくれた事について
- どういう結末にしたいか(その子に謝ってほしい、とか、もう転校したい、とか。)
- 先生に伝えて良いか
この2点を子ども本人に聞くようにしています。
②について、本人が先生への報告を嫌がったときは、本人不在のタイミングで先生に電話です。信用できる先生なら伝えるべき。
でも、子どもにもプライドがあります。先生に知られたくないこともあるんです。
『子どもは先生には言わないでほしいと言っているのですが…』と伝えた上で、本題に入ります。先生を信じてないから、とか言わないで。プライドがあるみたいでー、くらいにしとく。
目次
クレームにしない
先生に伝えるときに大事なのが、クレームにしないこと。
『子どもはこう言っているんですが、主観が入っていると思いますので、実際どうなのか、ご存じでしたら…』
という感じ。相手の意見を聞きたい、というスタンス。でも、我が子は卑下しない!
親の推測と子どもの話が混ざらないように事実を整理して伝えます。
先生を敵にしないでくださいね。先生も人間です。どうしたって、今の世の中 保護者の方が強い立場にいます。
先生が萎縮してしまうと守ってもらえません!
親と先生の関係がこじれると子どもと先生の関係もこじれます。『先生、どうなってるんですか?!』って感じで訴えた保護者と先生の関係がこじれたケース、ありました。
先生の協力を得られそうだとわかれば、本人が希望する結末を先生に伝え、学校でのサポートをお願いします。
以下、こんな困ったことをこう解決しました、まとめです。
①は、子ども自身がどういう結末にしたいか。②は、先生に伝えて良いか、です。
ケースA お友だちに『殴るぞ』と脅された
①相手の親に直接言ってほしい。先生がその子に言っても変わらないから。
②先生には言わないでほしい。ややこしくなるから。
→相手の親に電話。という対応に。
相手のお母さんには、『お子さんに脅されたと言うんですが、もしかしたら、うちの子も気付かないで嫌なことをしているんじゃないかと気になって…』と話しました。ここポイント。クレームにしない。すぐお子さんに事実確認してくださり、お子さんから直接長男に『ごめんね』と謝罪がありました。
翌日その子はうちの息子に優しかったそうです。私はその事を相手のお母さんに電話で伝えました。お母さん、とても安堵された声でした。心配だったんでしょうね。先生にはここまでの経緯は伝えましたが、先生による解決は望まず、親同士で解決しました。
ケースB 下級生から暴言を吐かれ、以降下級生との合同行事の前には腹痛や気分の悪さを訴える
①もうしないでほしいと言いたい
②先生に言ってほしい
きっかけは、遠足がつまらなかったと書いた宿題の日記。それを読んだ先生から電話があり、こちらが本人から聞いている内容を報告。
すぐに当事者同士で話し合いの場を作って仲介してくださった。以降この下級生との目立ったトラブルの訴えはない。このエピソードの詳しいお話はこちら。
ケースC 隣の席の子に文房具を勝手に使われたり、班活動で役割を回してもらえない
①もう学校に行きたくない
②先生には言わないでほしい
本人のいない時に先生に電話で相談。
結果、先生は本人や当事者の子にわからないように席替えや全体への注意をしてくださった。以降少しずつ登校できる日が増え、新年度その子とはクラスが離れたのでハッピーに登校している。
この件では、本人は直接対決を望んでいなかったので、相手の子を回避するというゴールを決めた上で先生に相談したのが良かったんだと思います。
当事者の子はこの事をわかっているのか定かではありませんが
死にたい、殺したいというまでに傷ついた子にまず安心できる環境を。ということを優先してくださって本当にありがたいご配慮でした。
幼稚園の時とはまた違うトラブルが増えてくるのが小学校。保護者同士の繋がりも幼稚園ほどではなくなり、お互い様、というわけにもいかなくなってきます。
親が、子どもにとって信頼できる大人である、というのはなかなか大変ですが、大切なことです。
我が家の経験が誰かのお役に立てれば幸いです。